QuickSightとDataPortalをある程度使ってみたのでそれぞれの良し悪しを書いてみる

UI

QuickSight

Data Portal

UIはどちらもきれいなグラフを作成することができます。
個人的には 自由度が高いData Portalのほうが好きです。

とっつきやすさはQuickSightのほうが良かったとは思いますが、
慣れてくるとData Portalのほうがレポートの作りやすく感じました。

グラフの種類

まずはそれぞれのグラフの種類を比較してみます。

Amazon QuickSightGoogle Data Portal
主要業務指標スコアカード
ゲージグラフ×
ドーナツグラフドーナツグラフ
円グラフ円グラフ
水平棒グラフ水平棒グラフ
垂直棒グラフ垂直棒グラフ
水平積上棒グラフ水平積上棒グラフ
垂直積上棒グラフ垂直積上棒グラフ
水平積上100%棒グラフ水平積上100%棒グラフ
垂直積上100%棒グラフ垂直積上100%棒グラフ
折れ線グラフ折れ線グラフ
×平滑線グラフ
クラスター棒コンボグラフ複合グラフ
積上棒コンボグラフ積上複合グラフ
面グラフ面グラフ
積上面グラフ
100%積上面グラフ
ピボットテーブルピボットテーブル
棒付ピボットテーブル
ヒートマップ付ピボットテーブル
テーブル
棒付きデータ表
ヒートマップヒートマップ付きデータ表
ツリーマップツリーマップ
散布図散布図
× バブルチャート
地図上のポイント地図

2019年8月23日時点でQuickSightのみにゲージグラフ、Data Portalのみに平滑線グラフ、バブルチャートがありました。それ以外はどちらも同じグラフをサポートしていました。
Data Portalのほうが組み合わせたグラフのパターンが少し種類が多かったです。

パフォーマンス

次にそれぞれのパフォーマンスを見てみます。

QuickSight

「SPICE」という独自のインメモリの計算エンジンを持っています。
SPICE とは Super-fast, Parallel, In-memory Calculation Engine(超高速で並列のインメモリ計算エンジン)の略です。
SPICEにデータをインポートすることで快適なパフォーマンスでグラフの描写を行ってくれます。

私は主にRedshiftをデータソースとして利用していましたが、SPICEへのアンロードはそこそこ時間はかかっていました。データ量が大きいクエリになると失敗するケースもあり一時テーブルなどを作るなど工夫が必要なこともありました。

Data Portal

Data Portalのパフォーマンスは基本的に利用するデータソースのパフォーマンス次第です。
私は主にBigQueryを利用していますが快適なパフォーマンスを発揮してくれています。

ちょっとしたフィルタの変更などでもBigQueryへのクエリが走ってしまい、
グラフ描写の待ち時間が頻繁に発生してしまう点が少しストレスに感じました。

料金

QuickSight

Standard Edition:作成者9ドル、1ユーザーあたり12ドル/月
         SPICEのストレージ  0.25ドル/GB/月
Enterprise Edition:作成者18ドル、1ユーザーあたり24ドル/月
          SPICEのストレージ  0.38ドル/GB/月

セッション単位でユーザーのカウントがされるので利用したユーザー分が自動で課金対象となります

他の有償BIツールと比較してもかなり安い料金設定になっていると思います。
セッション単位の課金も無駄なコストが発生しない親切な課金体系になっています。

Data Portal

ツール自体の利用料金は基本無料です。

基本無料ではありますがデータソースにBigQueryなどを利用した場合は
別途、BigQueryの料金が発生します。

パフォーマンスのところでも書きましたがフィルタの変更の度にクエリが走るので、
データ量の大きなクエリを安易にレポート化するのは気を付けたほうがよさそうです。

更新スケジュール

QuickSight:毎時、毎日、毎週、毎月で細かい時間まで設定可能
Data Portal:1時間毎、4時間毎、12時間毎で設定可能

QuickSightはSPICEにデータをロードしないといけないのでかなり細かく設定可能です。
DataPortalにもキャッシュ機構はあるようですが更新頻度を12時間に設定していても、
同じレポートを表示するとクエリが走ることもあるので、短い間隔ならキャッシュが効くが、
少し時間をあけるとキャシュが効かず再度クエリが流れてしまうような使い勝手でした。

アクセス制限

QuickSight:QuickSightのアカウントを作成し権限を付与
Data Portal:Googleのアカウントに対して権限を付与

Googleのアカウントが既に社内で管理されている場合は、
個別にアカウントの管理などをする必要もないのでData Portalはとても便利

最後に

操作性やUIは個人的にGoogle Data Portalに軍配が上がりますが、
QuickSightはなんといってもSPICEを使えるのが大きいです。

結局のところGoogleのサービス利用する場合はData Portalのほうが手っ取り早かったり、
Redshiftにあるデータを見たい場合はQuickSightを使ったりすると思います。

この記事を見てQuickSight や Data Portalを導入しようとしている方に少しでも参考になれば幸いです。